にしまいづる今昔紀行第一弾「発掘!満喫!芸屋台ツアー」ご報告!

お待たせしました!!
みなさま気になる、にしまいづる今昔紀行の模様をお伝えします!

10月30日(日)雨
前日晴、翌日晴でこの日だけ雨。誰だろう、雨男雨女…しかしそれでくじける洛々研ではありません!朝は7時半から京都を出発。10時前から準備組と宣伝組に分かれて行動開始です。
開始30分前…

これでも会長は緊張で吐きそうでした(笑)

雨もなんとか小降りになり、少しずつ参加者も増えてきました…!

参加者8名を迎え、13時15分。会長から初めの挨拶、趣旨説明、そして水口くんから朝代祭礼と芸屋台について説明してもらいました。20代から50代まで幅広い世代の方が集まって下さいました。

皆様とツアーを始める前にこの企画のコンセプトをおさらいしておきますと…
江戸時代、大衆の娯楽として親しまれていた子ども歌舞伎が行われていた芸屋台。現在舞鶴西地区の10の町に残っており、そのうち7つの町が組み立て復元を完了しています。今回はJR西舞鶴駅に展示されている新町芸屋台を除く6基をいつもより近くで「見て・触れて・聞いて・感じて」いただきたいと思っています。そして改めて地域の財産と触れあい、魅力として再確認していきたい、そう考えています。



さて、それでは芸屋台ツアーにでかけましょう!
まず、初めに訪れたのは堀上(ほりかみ)

芸屋台に関する歴史や組み立てに際しての苦労話を自治会長さんからお話を伺っています。
堀上の保管庫は前面がガラス張りのため、通常でも見ることは可能ですが中に入って後ろや細部まで見ることはできません。説明のあとは中まで入って見せていただきました。


続いては、寺内(じない)です。
寺内も保管庫はガラス張りで、さらに目の前の「ひろっぱ」はロータリーのように整備されているため目につきやすい場所にあります。寺内では自治会のみなさんが準備をしてくださり、芸屋台の後ろに掲げる「見送り」も見せていただきました!


ここでは芸屋台に関する新聞記事や写真などをまとめたファイルを公開してくださっていたので、組み立て時や使われていた当時の様子を垣間見ることが出来ました!


次に竹屋(たけや)に伺いました。
芸屋台の保管倉庫は国道27号線を越えた飛び地に設置されており、通常はシャッターが下りているので残念ながらあまり目立ちません。。こちらも自治会のみなさんの手によってシャッターを開けていただき、きれいに掃除をしていただいて見せていただくことができました!

雨、降ってますね… 晴れていたら少し動かしていただいて道路までだしていただけたそうなのですが、残念ながら。。しかし、貴重な時間をいただきました!ありがとうございました!


まだまだ続きます、続いて魚屋(うおや)です。
魚屋は住吉神社の境内に保管庫があり、こちらも常にシャッターが閉まっています。今回は雨が降っているにも関わらず芸屋台とともに太鼓の山車も出していただきました。


自治会長さんは西舞鶴を元気にしたいと意欲的で、事前のお話でも地域に対する熱意を語ってくださいました。


さて、続いては丹波(たんば)丹波は洛々研として初めて西舞鶴を訪れた際、個人の方に間近で見せていただいた思い入れの強い芸屋台です。

2009年のゑびす市での一枚。
今回は自治会のみなさんにお世話になり、芸屋台を見せていただきました。丹波の芸屋台は螺鈿や漆塗りが施されていてとてもきれいです。

自治会長さんは、10年後20年後の西地区に人がいなくなってしまうのではないかということに問題意識を持っていらっしゃいます。芸屋台を文化財にする動きも高まっているなど、今後の西舞鶴には地元の方の力が必要不可欠ですね。


最後に、現在は西(にし)の芸屋台が展示されている田辺城公園横の保管庫に集まりました。こちらの保管庫は最近作られたばかりのもので、市役所の都市計画課の方で管理されています。今回も都市計画課の方に開放していただき、行政の取り組みなどを伺いました。


芸屋台ツアーはこれで終わり。最後に、総括として参加者の方から感想をいただきました。以下アンケートの一部抜粋。
「一気に芸屋台をみな見れたことでそれぞれの比較ができ、大変良い勉強になりました」
「現在組み立てられている芸屋台の実物が皆見られたのがよかった」
「各々の芸屋台を持っておられる町内会の方々が、各々自分のところの芸屋台に誇りを持って紹介されているのが印象的でした。」

その他、若者や外部というフレーズが目立ち、これらの特性を生かして地元の人への起爆剤となれば、という声が多いように感じました。逆に反省点としては、やはり宣伝不足。。企画を知っていただいた媒体は市民新聞さんが一番効果的だったようですが、最後に滑り込みで載せていただいたので今後は早め早めの行動が大切だということですね。

予定通り16時ごろには解散して、宰嘉庵にて残ってくださった数名の参加者の方と軽い交流会をしました。

西舞鶴に行くたびに、何らかの人脈が広がっていく気がします。そしてそれは必ずしも地域活性化やまちづくりに直接関係するものではない、ただただ個人的財産となる人脈です。私たち学生にとってこうしたつながりが広がっていくことが一番の喜びであり、大切なことだと洛々研は信じています。そして、これらのつながりが最終的に地域への何らかのきっかけに繋がっていくならば、とても光栄なことだと思います。

こうして、にしまいづる今昔紀行第一弾「発掘!満喫!芸屋台ツアー」は私たちなりの大成功で幕を閉じました。

第二弾に続く…