神戸の高架下

公共の空間であるのに(あるはずなのに)ときどき、その一画を占有しているスペースに遭遇することがある。
土地の利権関係が全然わからない。







先日、神戸をあるいたとき、神戸の高架下をみてその感におそわれた。
なにか、こぞって雨から逃げるかのように高架下に様々な建物がある。
「○○荘」というものまであって完全に住まいになっていると思えば、貸しスペースのようなものもあり、商店・飲食店・スナックと、実にバラエティ豊富。
これが延々と連なっているからおもしろい。


京都だと近鉄桃山御陵前駅の高架下「近鉄桃山商店街 駅前0番地」が想起される。
ここは飲食店・飲み屋オンリーだと思われる。






神戸に関しては神戸大空襲によって市街地が壊滅的な被害を受け、三宮〜元町あたりの高架下には闇市が形成され、のちに商店街となって残っている。
当時の高架下は国鉄の私有地であるので「自然発生的に闇市が形成された」のではないと思うが「意図的」かどうかもわからない。

この議論はさておき、
全国でモトコー(元町高架通商店街)のように略称がついている高架下商店街もなかなか珍しいと思う。


空襲と阪神淡路大震災からの復興は高架下の人々が支えてきたといっても良いのではないだろうか。

立派な「高架下文化」だとおもう。